しちまる公式ページ|ボクは質屋さんの看板犬|大好きな相撲の力士に似た蔵のあたまが自慢なんだ♪

講談社Kiss誌6月号が発売になりました!

こんにちは!しちまるです。いかがお過ごしでしょうか。今年も早いものでもうゴールデンウィークですね。4月27日(土)〜4月29日(月・昭和の日)の3連休、5月3日(金・憲法記念日)〜5月6日(月・振替休日)の4連休、有休をとって10連休にされる方もおられるかもしれません。みなさま、どうかご安全にお過ごしください。

4月25日(木)に講談社Kiss誌6月号が発売になりました!我らが二ノ宮知子先生の「七つ屋志のぶの宝石匣」ももちろん堂々の掲載です!扉を飾るのは鷹の友人、バズル国のお坊ちゃん、リツイ君。初登場です、おめでとうございます。

前回までの質屋話とは打って変わって今回は宝石回。バズル国のダイヤモンドの話を軸に話がスタート。顕と鷹はいよいよ核心に迫ることができるのでしょうか。話題としてはヴィクトリア朝時代の蛇をモチーフとしたアンティーク宝飾品。そうそう、蛇繋がりで出てきた紀州の道成寺縁起の清姫が安珍の隠れた釣鐘を蒸し焼きにしている絵が可愛かったです。詳しくはお買い求めの上お楽しみください。

ゴールデンウィーク後半、お時間がございましたら。

のだめカンタービレ・クラシック・フェスティヴァル in KYOTO
日時:5月3日(金)、4日(土)、5日(日)
会場:ロームシアター京都

「のだめカンタービレ・クラシック・フェスティヴァル in KYOTO」が3日間にわたり開催されます。チケットは残りわずかですので、お早めにご購入ください!

さて、ゴールデンウィーク直前、4月から新生活をスタートした新大学生や新社会人の皆さま、1か月が経ちましたが、新しい環境にはもう慣れましたでしょうか。楽しく過ごしている方もいれば、まだ馴染めずに悩んでいる方もいるかもしれません。

 

新しい生活には見えない落とし穴、カルト集団やマルチ商法のような悪質な罠が思わぬ身近なところに潜んでいます。これらの罠に若者が引っかかりやすいのは、社会経験の不足や情報の欠如が主な理由。そして新生活の緊張や不安を解消しようとする心理が、甘い言葉や魅力的な提案に無防備になりがちです。カルト集団は精神的な支援やコミュニティの一体感を装い、マルチ商法は短期間での高収入を誘います。これらは特に社会経験の浅い若者をターゲットにしています。

 

そういった危険なグループに引っかからないように、事前に知識を得られる漫画を2作品紹介します。これらの作品から新生活をスタートする若者たちが直面するかもしれないマルチ商法やカルト集団などの傾向と対策を学ぶことができます。

 

『カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義』

作:甲斐谷忍、原案:夏原武、出版社:集英社

 

現在も集英社のグランドジャンプで連載中のこの作品は、主人公の経済学者・加茂洋平教授がマルチ商法詐欺などの経済犯罪に挑んでいます。教授は現場で実地研究を行い、その過程で詐欺師の手口を暴露し、読者に経済犯罪の構造を分かりやすく解説。第1巻は導入部であり、第2巻からはいよいよマルチ商法編へ突入。この漫画は、経済的に不利な立場にある人々がどのように搾取されるかを明らかにし、現実の問題に対する意識を高めるための教訓を提供します。マルチ商法編以降も興味深い題材で話が進んでいき、世の中の仕組みの理解が深まる漫画です。

 

『テロール教授の怪しい授業』

原作:カルロ・ゼン、作画:石田点、出版社:講談社

 

この作品は講談社のモーニング系で連載され、全4巻で完結しました。大学教授のテロールの講義と彼のゼミを中心に展開される話では、テロリズムとカルト集団の心理と社会構造に焦点を当てています。この漫画は、テロやカルトに引き込まれやすい心理的特徴や社会的背景を掘り下げ、それに対する防衛策を教えます。この授業を通じて、読者は実際の危険から自分を守るための具体的な知識と方法を学べるでしょう。

 

現在も大きな社会問題となっているマルチ商法と新興宗教や極左集団などのカルト。これらの罠に安易に引っかからないためにも、新生活をスタートするすべての若者にはぜひこれらの漫画を読んでいただきたいと思います。事前に知識で武装することで、危険から自分を守ることができます。どうか楽しい生活をお過ごしくださいませ。

最後に企画展のご紹介です。

 

伊藤潤二展:誘惑 — JUNJI ITO EXHIBITION: ENCHANTMENT

 

伊藤潤二先生は、その作品で日本のホラー漫画を象徴し、世界中で愛されています。この度、世田谷文学館で彼の初の大規模個展「伊藤潤二展:誘惑」が開催されます。展示期間は2024年4月27日から2024年9月1日までです。「富江」、「うずまき」、「死びとの恋わずらい」などの代表作から自筆の原画多数を展示し、訪れる方々を美しくも不気味な世界へ誘います。

 

伊藤先生の漫画は、楳図かずお先生(「おろち」、「笑い仮面」)や古賀新一先生(「エコエコアザラク」)の影響を受けながらも、グロテスクで独創的なスタイルと深い心理描写で独自の地位を築きました。彼の作品は国内外で高く評価され、アメリカのアイズナー賞をはじめとした国際的な漫画アワードを複数受賞しています。この企画展では伊藤先生が漫画表現にどのように革新をもたらしたかを紹介します。

 

企画展情報

場所: 世田谷文学館 2階展示室

開催期間: 2024年4月27日(土)から9月1日(日)まで

開館時間: 10:00から18:00

休館日: 毎週月曜日(ただし4月29日、5月6日、7月15日、8月12日は開館)

 

世田谷文学館では定期的に漫画の企画展を催しており、昨年は江口寿史先生(「ストップ!! ひばりくん!」)、一昨年は山下和美先生(「天才柳沢教授の生活」)の展覧会が開催されました。今年11月には森薫先生(「乙嫁語り」)と入江亜紀先生(「北北西に曇と往け」)の合同企画展が予定されています。世田谷文学館、本当に侮りがたしです。

 

というわけで、ぜひお近くの方は伊藤潤二先生の恐怖と魅力に満ちた世界へ、ぜひ足を運んでみてください。今回、伊藤先生の怪作「首吊り気球」の原画が見られるとのことなので、私もとても楽しみにしています。