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講談社Kiss誌9月号が発売になりました!

こんにちは!しちまるです。

 

梅雨が明け、夏の本格的な暑さが到来しました。今年の梅雨明け後は連日厳しい暑さが続き、茹だるような日々が続いています。毎日35℃前後の猛暑が続き、生命の危険すら感じます。皆さまにおかれましては、しっかりと水分と塩分を補給し、熱中症には十分注意してくださいませ。

7月25日木曜日に講談社Kiss誌の9月号が発売されました。今回の扉絵は卒業と連載90回を記念する花束と志のぶちゃんです。

二ノ宮知子先生の『七つ屋志のぶの宝石匣』もとうとう連載90回を迎え、ますます好調です。前回は志のぶの大学受験が描かれましたが、今回はいよいよ合格発表が控えています。果たして志のぶは合格?それとも不合格?皆さまもKiss誌をご購入の上、ご一緒にお確かめくださいませ。

 

あと読んでいて思ったのは海外の人はアニメから入るんですね。紙や電子版の漫画を読んでもらえたら、映像化されていない多種多様の作品を楽しんでもらえるのになぁ、と思ったんだってばよ。

 

8月23日発売の講談社Kiss誌10月号では『七つ屋志のぶの宝石匣』が表紙と巻頭カラー!単行本22巻も8月9日発売となります。8月もワクワクが止められない『七つ屋志のぶの宝石匣』でございます。

今回は志のぶの受験エピソードにちなみ、大学受験、そしてその後をテーマにした漫画を2作品紹介します。

『かくかくしかじか』作:東村アキコ 集英社

 

『かくかくしかじか』は、東村先生の自伝的漫画で、美大受験とその後を描いています。高校時代に美大を目指す主人公・林明子(東村先生の本名)が、厳しい指導者・日高健三と共に成長する物語。

 
日高先生のユニークで厳しいキャラクターが笑いと涙を誘いながら、第1話目から読者を引き込みます。特に竹刀を振り回すシーンやアイアンクローの場面は衝撃的で、日高先生の厳しさが際立ちます。

 

『かくかくしかじか』は、純粋でまっすぐな日高先生の熱意が物語全体を力強く支えています。大学入学後、主人公の自己中心的な行動や恩師への不義理のエピソードには心が痛む場面が多く、読み進める中で何度も胸を突かれました。これを名作と言わずして、何を名作と言うのでしょうか。ぜひ手に取って、その感動を味わってください。最終巻ではきっと泣くでしょう、私は泣きました。

『ブルーピリオド』 作:山口つばさ 講談社

 

『ブルーピリオド』は、2017年から「月刊アフタヌーン」で連載中。高校生・矢口八虎が、美術室で見た一枚の絵に心を奪われ、美術大学を目指す物語。成績優秀で何事もそつなくこなす八虎ですが、心に空虚さを抱えています。その空虚を埋めるために、美術の世界に足を踏み入れることになります。

 

第6巻までが藝大受験編、八虎が初めて自分の絵に満足できた瞬間や、美大予備校の仲間と切磋琢磨するシーンが特に印象的。彼の成長過程や美術の技術、知識を学びながら自己発見する姿が丁寧に描かれています。藝大入学後も話は続きます。

 

『ブルーピリオド』のもう一つの魅力は、美術初心者の八虎が成長する姿を通じて、読者も美術作品の鑑賞ポイントやコツを学べるところです。美術に詳しくない人でも楽しめる内容で、「よくわからないけど美術って楽しそうだな」と思わせてくれる作品です。そうそう、『ブルーピリオド』は実写映画化され8月9日に公開です。こちらもぜひ。

両作品を比べて読むと地方と東京での美大受験事情のあまりの格差に驚きを禁じ得ませんでした。ただ、両作品に共通しているのは、表現するということは自分と真摯に向き合い手を動かし続けること。そして、大学合格はゴールではなく新たなチャレンジのスタートだということでしょうか。両作品とも何か一つのことに一所懸命になっている人、何か一つのことに一所懸命になったことのある人には刺さる作品。おすすめです。

 

志のぶも東帝大合格がゴールではありません。志のぶの大学生活の描写、二ノ宮先生の手腕に期待しています。

最近、『ブルーピリオド』だけでなく、『ブルージャイアント』作:石塚真一 小学館『ブルーロック』原作:金城宗幸/漫画:ノ村優介 講談社などタイトルに『ブルー』がつく作品が次々とヒットしています。いずれも強烈な個性と深いテーマを持ち、多くの読者に愛されています。まさに『青の時代』。これからも『ブルー』のつく作品に注目していきたいですね。

 

ではまた!