しちまる公式ページ|ボクは質屋さんの看板犬|大好きな相撲の力士に似た蔵のあたまが自慢なんだ♪

講談社Kiss誌11月号が発売になりました

こんにちは、しちまるです。

 

9月も後半に入り、まだ暑い日が続いていましたが、秋分の日を過ぎてから少しずつ秋の涼しさが感じられるようになりました。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り、季節が確実に移り変わっているのを実感します。とはいえ、10月中旬まではまだ暑い日があるようなので、体調管理には十分ご注意ください。これから秋の深まりとともに、過ごしやすい季節がやってきますので、皆さんも無理せず楽しんでくださいね。

さて、9月25日(水)に講談社Kiss誌が発売になりました。我らが二ノ宮知子先生の「七つ屋志のぶの宝石匣」も堂々の掲載です。

扉を飾るのは志のぶと愉快な仲間たち。新しい登場人物のようです。中央の男性は麦わら帽子。私も今年の夏はとうとう麦わら帽子に手を出してしまいましたが、想像以上に快適でした。皆さまも来年の夏はぜひ麦わら帽子デビューしてくださいませ。

志のぶも長い受験を終えて晴れて大学生となりました。大学生活で待ち構えているのは一体なんでしょうか。そう、今号から志のぶの大学生活編が始まりです!期待しています!

今号で、はんざき朝美先生の『無能の鷹』がついに最終回を迎えましたね。Kissで連載されていた作品の中でも、幅広い読者層に楽しめる内容で、特に初回の衝撃的な展開には強く引き込まれました。終わってしまったのは少しショックですが、10月11日からTV朝日系列でドラマ版『無能の鷹』が放映されるので、これを楽しみにして、寂しさを乗り越えようと思っています。ドラマ版も非常に期待しています!

漫画の紹介『イムリ』

 

夏は終わりかけていますが、今なお終わる気配を見せないウクライナやパレスチナの戦争。たとえ戦火が止んだとしても、残るのは消えない憎しみと断ち切れない対立でしょう。戦争が終わっても、その傷跡は深く、また争いが再び芽を出すかもしれません。

 

しかし、だからこそ未来への希望を描いた物語に触れる価値があります。異なる文化や民族が理解し合い、一緒に生きる道を探す物語は、今の私たちにとって大変重要です。今回は、三宅乱丈先生の壮大なSFファンタジー『イムリ』をご紹介します。

 

『イムリ』 作者:三宅乱丈 出版社:KADOKAWA

 

あらすじ

 

『イムリ』の舞台は、4000年もの間、戦争と支配が続く世界。ここには、カーマ族、イムリ族、イコル族という三つの民族が存在します。カーマ族は高度な文明を持ち、世界を支配しています。イムリ族はその支配下で抑えつけられ、イコル族は奴隷としてさらに厳しい生活を強いられています。

 

主人公のデュルクはカーマ族の若者。彼はエリートとして育ち、支配者としての教育を受けています。しかし、ある日、イムリ族との出会いを通じて、自分が信じてきた世界に疑問を抱き始めます。デュルクは、自らの立場と信念との間で葛藤しながら、異なる民族との理解を深めていきます。

 

『イムリ』が私たちに問いかけるもの

 

『イムリ』が描くのは、単なる戦争の物語ではありません。異なる背景を持つ人々が、どうすれば真に理解し合えるのかを探求しています。戦争や支配によって生まれた深い溝を乗り越えるためには何が必要なのでしょうか。許しや和解は可能なのでしょうか。これらの問いは、現代の私たちにも直接関わるものです。

 

感想

 

『イムリ』の最終巻を読み終えたとき、まず思ったのは「三宅先生、よくぞこれだけ壮大な物語をまとめきったなぁ」という感動でした。14年間、全26巻にわたるこの大河叙事詩には、膨大な世界観とキャラクターたちの成長が丁寧に描かれ、物語の終着点に見事にたどり着きました。

 

初めて読む方には、独自の用語や複雑な設定が少し難解に感じられるかもしれません。また、三宅先生の絵柄も独特で、人によって好みが分かれるかもしれません。しかし、物語が進むにつれて、その世界観に引き込まれ、絵のスタイルが気にならなくなるどころか、むしろ物語の魅力を引き立てていることに気づくでしょう。

 

『イムリ』は、戦争の悲しみや人々の苦悩だけでなく、その後の世界で異なる文化や民族がどのように理解し合い、共存していくのかを深く考えさせる作品です。デュルクの葛藤と成長を通して、私たちも自分自身の偏見や社会の問題に向き合うきっかけを得られるでしょう。

 

結びに

 

世界では今も、争いと対立が絶えません。私たちはどうやって未来への希望を見つけ、一緒に生きる道を探せるのでしょうか。『イムリ』は、その問いに真摯に向き合った作品です。この深遠な物語をぜひ手に取って、その世界に浸ってみてください。きっと、あなたの心に深く響くものがあるはずです。

お知らせ

 

チャリティーオークションのお知らせです。現在、「旧尾崎テオドラ邸チャリティーオークション」と「能登・台湾被災地支援チャリティーオークション」が開催されています。締め切りは9月30日(月)22:00と残りわずかです。我らが二ノ宮先生も千秋先輩の色紙を提供していますので、興味のある方はぜひご参加ください!

 

能登・台湾被災地支援チャリティーオークション

(同時開催:旧尾崎テオドラ邸チャリティーオークション) 

 

オークションにかけられる色紙は旧尾崎テオドラ邸のX(旧Twitter)をご参照くださいませませ。

 

旧尾崎テオドラ邸は明治期に建てられた洋館で世田谷区では最も古い洋館です。その旧尾崎テオドラ邸、開発のために解体の危機を迎えますが漫画家の山下和美先生と笹生那実先生が私財で救い修復されました。この邸宅のエピソードは、山下先生のエッセイ漫画『世田谷イチ古い洋館の家主になる』(集英社)で詳しく描かれています。また、笹生先生のエッセイ漫画『薔薇はシュラバで生まれる』(イースト・プレス)も、70年代少女漫画の裏話が満載でおすすめです。

 

このオークションは文化財保護や被災地支援に貢献できる貴重な機会です。お見逃しなく!